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沿革と歴史・設置の目的

写真:14号館前広場  早稲田大学社会科学部の歴史は、1966年にさかのぼります。当時大学にはすでに政治経済学部、法学部、商学部といった学部において、社会科学系のそれぞれの専門分野に関する教育が分科された形で行われていました。社会科学部は、そうした社会科学系専門分野を統合的、学際的に一体化したカリキュラムを構築し、学生に社会科学に関する総合的知識能力を修得させ、各界に貢献しうる有能な人材を育成することを目的として、独立した学部として創設されました。

 わたしたちの社会は、政治、経済、科学技術、文化といったあらゆる面において世界との結び付きを深め、地球的規模においてともに手を携えてゆかなければ存立しえないまでに飛躍的な広がりを展開してきました。そしてそうした人間社会においては様々な利害がかつてないほど複雑に絡み合い、解決しなければならない多くの問題を生み出していることも事実です。今日社会科学部に求められている役割は、こうした地球規模の諸問題を解決してゆく礎となることです。そこでは学際的な(複数の学問領域が相互補完的に関係しあう)アプローチが必要となっています。社会科学部は、設立当初から社会科学系の専門分野を中心に学際的な教育を行い、これらの課題に積極的に取り組んできました。

 設立当初は専任教員数25人に過ぎなかった学部も、40年余の歴史の経過とともに今日では60余人に及ぶ専任教員を擁する規模の学部となっています。そして教員スタッフの増加とともに設置科目も充実の一途をたどり、社会科学を学際的に学ぶ環境は着実に整備されてきました。環境問題にも明るい会計専門家、財務に強い福祉専門家、経済のわかる法律家など複数分野を得意とする専門家など、現在の社会が求める多くの人材を輩出してきました。

 こうした学部の独自性が評価され、社会科学部は順調に発展を遂げ、1998年には「授業時間帯を13時からとするともに、情報化対応の14号館(新棟)への施設全面移転を実施(1998)」し、1999年には「昼夜開講学部」へ移行しました。

 このような学部教育機関としての発展過程を集大成させる形において、1994年度には大学院社会科学研究科修士課程が、また1996年度には社会科学研究科博士後期課程が設置されました。大学院社会科学研究科は地球社会論専攻と政策科学論専攻からなり、社会科学部の基本理念である「社会科学の総合的学際的研究と教育」は、さらに高い次元において実現されることになりました。

 早稲田大学社会科学部は、このようにして今日では社会科学系総合学部として大学内外において確固たる地位を築きあげています。

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完全昼間学部への移行について

 社会科学部は夜間学部として1966年4月に社会科学系分野を統合した国際的・学際的教育・研究を担うという理念の下に誕生しました。創設以来、他大学とは異なり、本属の専任教員を擁する独立した学部として運営され、発足当時から日本の大学史上、他に例を見ない画期的な学部とし注目を浴びてきました。

 社会科学部は今や創設以来、学生・教職員が一丸となって学部発展に努力し、多くの有能な人材を社会に輩出してきました。また、他学部に先駆けて1970年度から総合講座を開設するとともに、1988年には社会人学士入試制度を、またその翌年には全国自己推薦入試制度を導入するなど、カリキュラム改革、入試制度改革の面においても果敢な挑戦をしてきました。

 こうした学部の特色が評価され、社会科学部は順調に発展を遂げてきました。しかし、産業構造の変化にともない、フレックスタイム制を導入する企業や夜間勤務が中心となる職場の増加等、一般企業の勤務体系が多様化していることから、働いている学生が夜間の時間帯を希望しないケースも増えてきました。また在学生、父母の中からも授業時間帯を早い時間に繰り上げてほしいという新しい要望が強く寄せられてきました。

 このような経緯により、社会科学部は1998年をもって、「昼夜開講学部」へ移行しました。同時に1999年4月には新しい14号館が全館竣工し、社会科学部の授業はここを中心に行われています。社会科学部は昼間および夜間の時間帯を使ってカリキュラムを充実させることが可能となり、21世紀にむけた「未来志向型の昼夜開講学部」に飛躍する礎を整えることができました。具体的には、1998年度から3時限目に設置している外国語科目の授業に加え、1999年度から教育環境が整い次第順次その他の科目も3・4時限に設置してカリキュラムの充実を図り、昼夜開講学部としてさらに発展していきました。

 しかしながら、大学進学が一般化し、また通信課程などが整備された結果、夜間および土曜日の授業のみで卒業を目指す学生(いわゆる勤労学生)は、近年ほとんど見られなくなりました。その一方で、主に昼間の授業を受講している大多数の学生からは、午前中に授業がないことに対して、大きな不満が寄せられており、また、時間割構成上も、午後以降、夕方までの限られた時間帯に、多くの科目を配置しなければならないため、自由な時間割を組むことができず、教育の充実において障害となってきました。「社会人のための高等教育の開放」は、大学院教育にシフトしてきており、社会科学部では1994年より本学ではじめてとなる夜間大学院、社会科学研究科を設置し、高度な専門教育を行っています(2005年より昼夜開講制)。社会科学部では、このような社会情勢の変化に鑑み、また「社会諸科学の総合的、学際的な教育・研究」の理念をより一層具体的に実現するべく、2009年4月よりカリキュラム改革の実施と合わせて昼間部へ移行することにいたしました。

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社会科学の学際的なアプローチで現代社会の問題の本質を捉え解明する

◆ 複雑な社会問題を多面的に解き明かす
 社会科学は、グローバルな視点で我々の生活の問題点を分析し解決策を模索する学問です。そして現代社会の諸問題は日々変化し、その範囲を広げ、地球的規模になってきています。社会科学部では、各学問分野からの基本的アプローチ、基盤専門科目・先進専門科目など専門性の高い科目、さまざまな問題や課題からのアプローチを多面的に組み合わせた学際的科目を学年の進行とともに履修していきます。それにより、複雑な社会問題を的確に把握・解明して、解決策を立案できる力を養います。

◆ ジェネラリストとスペシャリストの資質を兼ね備えた人材を育成
 総合的・複合的な知識と問題解決能力を持ったジェネラリストを育成するとともに、経済のわかる法律家、経営にも強い福祉の専門家といった複数分野に精通したスペシャリストも育成します。

◆ 社会に開かれた学部
 自由度の高いカリキュラム編成や、広く受験生を募る多彩な入試制度などが特色としてあげられます。また、学生自身が社会での実体験を通じて学ぶフィールドワークや実習を重視したゼミ、実際に福祉の現場やNGOで活躍する人や外交官・企業人などを招く講義、海外の大学と共同で行う公開研究会などを通じて「社会に開かれた大学」の理念を実現しています。

写真:10号館から臨む早稲田大学

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